活動報告詳細

更新日:令和04年8月27日

もったいないばあさんから学ぶ 理念「自分の苦労を皆の苦労に」


 今日「もったいないばあさん」の真珠まりこさんの講演会に行きました。そこで、「これは当事者研究の理念に通じるものがあるではないか!」という発見があったので、報告します。
 環境問題でよく使われる言葉に、3R(リデュース・リユース・リサイクル)という言葉がありますが、もう一つのR、「リスペクト」があるというのです。
 さらに真珠さんは、「ケチ」と「もったいない」は違う、というのです。
「もったいないばあさん」には「がちゃばあ」という新しもの好きのおばちゃんが出てくるのですが、この「がちゃばあ」は、自分のいらなくなったものも、人にあげるのが嫌いな人なのです。一方、「もったいないばあさん」は物を大切にするのですが、それを人に分け与えて幸せになるという考え方の人です。
 それを聞いた時、私は、「苦労」を一人で抱え込んでいるのは「もったいない」と思ったのです。「苦労」を皆の前に出し、あれこれワイワイガヤガヤ「リユース」=眺めていると、「苦労」に対する新しい考え方や新しい助け方が見つかったり(資源化)して、それを同じ苦労の人に「リサイクル」=分け与えると、最初の人の「苦労」も減少=「リデュース」されるのではないでしょうか。そして、その時、「苦労」に「リスペクト」をすることも大切だということです。
 真珠さんのお話の中で、「和」とは、異なる文化や信条を排除するのではなく、受け入れる事、尊敬することだという説明があったのですが、当事者研究の中でも、その人の「苦労」を大切にし、「リスペクト」することが重要だと思うのです。
 私が初めて当事者研究に参加した時、「研究のしがいがあるね」「期待の大型新人だね」と歓迎(?)してもらったのが印象的でした。もったいないばあさんのお話を聞いて、ますます当事者研究が大好きになった私でした。
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開催日時 令和04年8月27日(土)  
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