更新日:平成31年2月16日
被爆時の感じ方の違い エルプラ当事者研究会
少し前の研究の研究発表をしたところ、新しい視点で研究が進んだので、改めて形にしてみました。現場は、ある日の当事者研究会。メンバーの話が一通り終わって今日の研究テーマが決まったその時、「ちょっと待ったぁ~」とゾロゾロと入室者が・・・。「俺は今すっごく困ってるんだ!だから緊急に研究したい!!」と。すでに研究を始めようとしていたメンバーからは、「今テーマが決まった所なのでその後でもいい?」と。緊急度から「今だ!今すぐ!」と訴える後発隊。その言動の荒っぽさに反応してその場にいられなくなる「エスケープさん」、恐怖で腰を抜かしてしまう「緊張さん」「恐怖さん」「不安さん」、その場を何とかしようとする「火消しさん」「重責さん」、「そんなに研究したいんだったらあんたたちだけで別の場所でやればいいじゃん!」と「ジャスティスさん」、収拾がつかなくなりみんなパニックに・・。その頃は、爆発が連日のようにあちこちで起こり、皆疲弊していました。不思議なもので、爆発した人にはたくさんのスタッフが対応するのですが、被爆した人たちはノーフォロー。病院に来て、不安になって、新たな症状が増える、薬が増える、症状が重くなるなんて、あんまりじゃない?被爆のフォローもしてほしいという意見が出て、爆発後は「怖かった、今のいったい何だったの?」という振り返りの分かち合いの時間を設けることにしたのです。そこで、わかったことは、同じ場所で同じものを見ても、感じ方は人それぞれだということです。そこで、この時の出来事の中で、皆はどこに着目し、何に反応したのかを、比較検討してみました。ポイントは①声の大きさ②態度③話の内容④緊急度⑤入室のタイミング(すでに研究テーマが決まっていた)⑥周りの反応の6つです。不安系の人は、とにかくその人の言動の激しさに恐怖を感じてしまったのに対して、ジャスティスさんはルールを重視、中立さんはその人の言動に捉われることなく話している内容に注目しています。そして「火消しさん」や「重責さん」はそれぞれの人の立場に立って全体を見ようとしています。「だからどうよ」って話ですが、「暴れる人を見た」=「怖い」ではないんだなということです。皆が大切にしていることはそれぞれ何なのか、その場にいる人達の感じ方を率直に出し合い、その場で何を大切にしていくかを決めていけたらいいのかな、と思いました。
活動報告概要
開催日時 | 平成31年2月16日(土) |
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