YOSAKOIソーラン祭り学生実行委員会

市民、参加チーム、地域をつないで祭りをささえる

北海道を代表するイベントとなった「YOSAKOIソーラン祭り」。もともと学生が作ったイベントとして第29回開催を目指す、学生実行委員会にお話を伺いました。

YOSAKOIソーラン祭り学生実行委員会 代表 山﨑栞さん

YOSAKOIソーラン祭り学生実行委員会
代表 山﨑栞(やまざきしおり)さん

札幌市立大学デザイン学部2年生。現在はYOSAKOIソーラン祭り学生実行委員会第29代代表。まちづくりに興味があり、同実行委員会に参加する。いつかは参加団体として演舞を披露してみたいと話します。

YOSAKOIソーランの運営を通じて29年培ってきた、たくさんの出会い

―活動のきっかけ、立ち上げの経緯や想いについて教えてください

30年前、設立者の学生が高知のよさこい祭りを見て、北海道でもこのようなお祭りを開催したいという想いからYOSAKOIソーラン祭り学生実行委員会は立ち上がりました。その想いが29回まで引き継がれ、現在も「YOSAKOIソーラン祭りを通じて地域社会に貢献する」という理念のもとで活動を続けています。

―団体に参加する魅力を教えてください

とにかくたくさんの人と関わることができることです。お祭りの運営をしている中で全道・全国各地にいるチームやその関係者はもちろん、PRのために参加協力している雪まつりやミュンヘンクリスマス市では、私たちと同じようにお祭りの運営をしている市民団体や学生と出会い、一緒に活動することで、チームビルディングや社会のさまざまなことが学べます。

―どのように運営されていますか?

実行委員会はメイン会場となる大通会場の企画運営を行っています。西8丁目班(進行部門、会場部門)、パレード班、審査班、総務班(事務部門、広報部門)、飛び込み参加が可能な西7丁目「ワオドリスクエア」を担当するワオドリ班の5班に分かれ、約40人の学生実行委員会メンバーがそれぞれ配属先で活動しています。

普通の大学生生活を送っていたら絶対にできない経験

YOSAKOIソーランの運営を通じて29年培ってきた、たくさんの出会い (写真左)毎週水曜日に行われている全体会議の様子。スライドを使って各地方のお祭りについて報告をしたり、グループワークでお祭りについて考察します
(写真右)5つの班に分かれて班会議を行います。各担当班ごとにその年の祭りを運営するために企画を考案します

―実行委員会にはどんな方々が参加されていますか?

私たちYOSAKOIソーラン学生実行委員会は札幌近郊の大学生で構成されています。短大や専門学生でも参加可能です。 YOSAKOIソーラン祭りの当日ボランティアや運営面で協力し、連携をとっている「ミュンヘン・クリスマス市」や「さっぽろ雪まつり」のボランティア参加なども、高校生以上の学生であれば誰でも参加できます。

普通の大学生生活を送っていたら絶対にできない経験 (写真左)全道各地や道外、時には海外に行き、お祭りの運営をサポートします。各地での気付きは実行委員会にフィードバックし、YOSAKOIソーランの進化発展へとつなげます
(写真右)実行委員会ではPRなどを兼ねてミュンヘンクリスマス市や雪まつりなどのボランティア活動にも参加しています

YOSAKOIソーラン祭りを創る団体として、常に邁進

―実際実行委員会に参加された方の感想を教えてください

「実行委員会メンバーみんなから、YOSAKOIに対する熱い想いがひしひしと伝わってきます」「過去の開催や各地への遠征の反省を活かして、来年のお祭りに繋げようとする姿勢が印象的でした」と話してくれたのは今年の新入委員。「大きなイベントの運営をさせてもらえることを誇りに思うのはもちろん、いろいろな場所に行き、たくさんの人たちと話してさまざまな想いに触れたり、自分自身がお祭りや団体の運営について真剣に悩んだり、普通の大学生生活を送っていたら絶対にできない経験ができていることを実感しました」と委員会メンバー。そして当日ボランティア参加者からは「やってみるまできついイメージしかありませんでしたが、ボランティアに参加させていただいたことでステージの熱気や演舞の迫力を感じることができてとても充実しました」という声をいただきました。皆さんそれぞれ楽しく参加されています。

団体への参加方法

参加対象/札幌近郊の大学生

申し込み方法/メール・Twitter・Instagramより参加を受け付けています

活動頻度/毎週水曜日全体会議のほか、週1程度各班会議

参加費用/会費はありませんが、遠征時の交通費などは自費となります

北海道のYOSAKOIを世界に発信!

―今後の目標を教えてください

YOSAKOIソーラン祭りを市内だけでなく全国各地、海外でも親しまれるようなお祭りに進化させたいですね。そのために推進していく団体になっていきたいです。実行委員会ではさまざまな活動を行っていますが、最終的にはYOSAKOIソーラン祭りを創る団体として、なくてはならないような存在でありたいです。

YOSAKOIソーラン祭り学生実行委員会(団体ページへ)

YOSAKOIソーラン祭り学生実行委員会
■ 代表者 山﨑栞
■ 住所 札幌市中央区南8条西2丁目5-74
市民活動プラザ星園303号室
■ 電話 011-231-4351(一般社団法人YOSAKOIソーラン祭り組織委員会内)
■ FAX 011-233-4351
■ 活動時間 会議などは19時以降
■ メール gakusei@yosakoi-soran.jp
■ ホームページ http://sorangakusei.web.fc2.com/
■ Facebook https://www.facebook.com/sorangakusei/
今後の開催予定

第29回YOSAKOIソーラン祭り2020年6月10日~6月14日に開催。

取材を終えて

学生たちの手によって生まれた都市型イベントとしては道内最大の規模を誇るYOSAKOIソーラン祭り。先輩から後輩へと受け継がれていきながら、街の文化を創造しようと謙虚な姿勢で取り組もうとしている山﨑さんをはじめ実行委員会メンバーの姿勢に、まちづくりの本質を見た気がしました。

(取材・文・編集 株式会社Mammy Pro)
※2019年10月16日現在の情報です。