学生団体Be-Harmony

イベントづくりは、人との触れ合いやつながりを感じることができる特別なもの

イベントは、いろいろな人の協力やささえがあって初めて成り立つもの。学生が中心となり、平岸地区の活性化を目的として活動するボランティアサークル、Be-Harmonyの魅力や想いをサークル代表の吉村孝太さんに伺いました。

学生団体Be-Harmony 代表 吉村孝太さん

学生団体Be-Harmony
代表 吉村孝太(よしむらこうた)さん

北海学園大学経済学部経済学科2年。もともとボランティアに興味があり、大学1年生時にBe-Harmonyのメンバーとなりました。2019年9月から代表を務めています。

みんなの協力があってこそイベントが成り立つ

―立ち上げのきっかけや、加入のきっかけを教えてください

以前から大学内には2つのボランティアサークルが存在していましたが、1つは子ども、もう1つはお年寄りを対象としていました。子どもからお年寄りまでの幅広い層を対象としたボランティアサークルが無かったので、2つを融合させたBe-Harmonyが2011年につくられました。活動メンバーが増えたことと、今までの活動実績が認められたことにより、2017年に公式のサークルとなりました。現在は34人で活動しています。私の加入のきっかけは、高校まではスポーツ一筋だったので、大学ではボランティアをしたいと考え、新入生歓迎会の際に、先輩がBe-Harmonyの活動について熱く語っているのを目にし、とても興味を引かれたことでした。

―Be-Harmonyの魅力を教えてください

平岸地区に住んでいる方々と触れ合えることです。イベントの開催時はもちろんですが、準備期間にも多くの方と解れ合えます。例えば、イベントを告知するために平岸地区の児童会館や平岸商店街などいろいろな場所へ行きチラシを配るのですが、メンバーの顔やBe-Harmonyの名前を覚えてもらえた時はとてもうれしいです。また、札幌市主催のイベント「まちフェス」に参加し、これまでの活動をPRするなかでたくさんの人と関わることができます。特に「まちフェス」はチ・カ・ホで行われるので、平岸地区以外の人にもBe-Harmonyを知っていただけるチャンスであり、学部によってはプレゼンを行う機会がないメンバーもいるので、そういった経験ができることも魅力の一つです。特に大学生活においてアルバイトなどをしていなければ、限られた人としか接しないので、とても貴重な経験になっていると思います。

みんなの協力があってこそイベントが成り立つ (写真左)「平岸交流会」にて、子どもとお年寄りが一緒にじゃんけん列車で遊んでいる様子
(写真右)「きらめきデコレーション」にて、毛糸のリース作り体験をしている様子

Be-Harmonyは子どもと大人のつながりをささえる架け橋

―活動内容を教えてください

毎年春ごろに「平岸交流会」という、子どもとお年寄りが遊びを通して触れ合えるイベントを企画しています。お年寄りが子どもに昔の遊びを教えることによって、世代を超えた人と人とのつながりをささえています。「きらめきデコレーション」というイベントでは、毛糸のリース作り体験を行い、つくったものを平岸商店街に飾ってもらいます。もともとイベント自体は子どもが対象だったのですが、商店街に飾ることで、間接的に大人たちともつながれるイベントに発展しました。また、自分たちが企画したイベント以外では、毎年夏に夕やけ公園で開かれる「平岸郷土芸能祭」というお祭りに参加しています。平岸まちづくり協議会、平岸中央商店街振興組合、エフエムとよひらが主催となっており、まさに平岸の住民が一体となってつくりあげる夏祭りです。そこでは、輪投げやくじなどを出店しました。

―Be-Harmonyのキャラクター「リンゴマン」について教えてください

「リンゴマン」は地元のラジオ局「FMアップル」と協力してつくったオリジナルキャラクターです。7年ほど前からサークルのTwitterに登場する結構な古株です。イベント中に登場すると、とても盛り上がります。最近は熱心なファンもつき、Twitterを通して「今リンゴマンはどこにいますか?」などのメッセージが送られてきたり、「リンゴマンが○○にいた!」という書き込みを見つけたりすることがあります。

Be-Harmonyは子どもと大人のつながりをささえる架け橋 (写真左)「平岸郷土芸能祭」では、輪投げやくじなどを出店
(写真右)リンゴマンは子どもたちにも大人気

他大学の学生も歓迎!興味がわいた人は、ぜひご参加ください

―どんな方が団体に参加されてますか?

現在、在籍している34人全員が北海学園大学の学生です。他大学の方が加入した実績はないのですが、特に決まりはなく、学生であればどなたでも大歓迎です。みんな学部や学科がバラバラなので、空いている時間を見つけては随時イベント開催に向けた会議を行っています。他大学の方もぜひBe-Harmonyの活動に参加していただきたいです。

―運営メンバーの声を聞かせてください

「イベントづくりは、企画から運営まで自分たちで行うので、とても良い経験になっています。また、以前平岸交流会で玉入れをしたときには、子どもよりもお年寄りの方が上手いという意外な発見もあり、面白いことがたくさんあります」という声をいただきました。

団体への参加方法

参加対象/大学生であればどなたでも参加可能

申し込み方法/新入生歓迎会時やメール、Facebook

活動頻度/月1~2回イベントを開催しています

参加費用/年会費 1,000円

これまで関わることの少なかった世代にも、積極的にイベントを開きたい

―今後の目標を教えてください

これまでは子どもやお年寄りを対象としたイベントのみ行ってきましたが、今後はその中間世代として中学生や高校生をターゲットにしたイベントを開催したいです。中学生や高校生だと私たちと年齢が近いこともあるので、勉強や人間関係などなかなか周りに相談できないことも話せる機会をつくることができるのではないかと思っています。また、活動エリアは平岸だけにこだわらず、どんどん広げていきたいと考えています。

学生団体Be-Harmony(団体ページへ)

学生団体Be-Harmony
■ 代表者 吉村孝太
■ 住所 札幌市豊平区旭町4丁目1-40(豊平キャンパス)
■ 電話 011-841-1161
■ FAX 非公開
■ メール beharmony.h@gmail.com
■ ホームページ なし
■ Facebook https://www.facebook.com/ringoman.bh/
■ Twitter ID https://twitter.com/ringoman_be_h
今後の開催予定

2020年2月ごろに中学生や高校生を対象とした冬のイベント(リース作りなど)を企画中。詳細はFacebookまたはTwitterへ。

取材を終えて

イベントづくりを通して、人と人とが協力し合い、ささえ合っていくことの大切さを感じることができました。なかなか他人と関わることの少ない今の時代に、一緒に遊び、一緒に学ぶ場所があるというのは多くの人にとって幸せなことだと思います。このような活動がどんどん広まってほしいです。

(取材・文・編集 株式会社Mammy Pro)
※2019年11月21日現在の情報です。